岡山県津山市大谷の石山寺で21日、キュウリに願い事を封じ込めて願望の成就を祈る「諸病きゅうり封じ厳修」があり、檀家や参拝者の家内安全などを祈願した。
開山以来約400年続く伝統行事で、土用の丑の日に毎年行われる。みずみずしいキュウリに独鈷(とっこ)で穴を開けて小さな「護符」を埋め込み、一人ひとりの名前や願いが書かれた紙で包んだ。本尊前に約400本が供えられ、加藤圓祥住職らが読経し、一本一本を手に取って祈念。参拝者も静かに手を合わせていた。
加藤住職は「今年は新型コロナウイルスの早期終息が第一。しっかりお祈りしたい」と話した。
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キュウリを前に、一心に祈願する加藤住職=石山寺で