山桜の巨樹として知られる阿波の尾所(おそ)の桜が満開になった。山里を彩る壮麗な咲き姿が訪れる人を魅了している。
樹高14㍍、枝張り20㍍、推定樹齢570年の県天然記念物。例年より10日ほど早く先週末から咲き始め、雨上がりの5日、春の日差しを受けてつぼみを一斉にほころばせた。白い花弁とえび茶の若葉が同時に萌(も)え、山笑う季節の到来を告げているよう。
「満開を見たのは初めて。とても感動し、コロナ禍を忘れて癒やされました」と志戸部の会社員・新免紀子さん(47)。
市阿波出張所によると、もう3日ほどは見頃が続く見込みだが、風雨に左右されやすいという。
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早くも満開となった尾所の桜=5日午後
尾所の桜満開
- 2021年4月6日
- 自然