岡山県、新型コロナの軽症者や無症状者の療養先として「鷲羽山下電ホテル」を借り上げ

医療・福祉
         

 岡山県は、新型コロナウイルスに感染した人のうち、軽症者や無症状者の療養先として倉敷市の「鷲羽山下電ホテル」を借り上げ、15日から運用を開始した。活用する客室は78室で、県内で軽症者らの受け入れ施設確保は初。
 医療機関で重症者の治療を優先させるための措置で、周辺に住宅地や商業施設がなく、高速道路のアクセス面や救急搬送の行いやすさなどから決めた。
 5階建ての施設内は、療養者が生活する滞在エリアと、健康観察や緊急時に対応する看護師、県職員、ホテル職員が常駐するエリアを分けて感染リスクを低減。療養者は朝夕2回、体温や血圧などを客室内で測定し、看護師にタブレット端末で報告する。食事は提供される弁当を食べ、外出は決められた敷地内に限ってできる。面会は原則認められない。
 県内では現在、感染者は全員入院することになっており、高齢者や基礎疾患のある人を除く軽症、無症状者は同意を得た上で宿泊療養してもらう。県が確保した34医療機関の計117床には15日現在、3人の感染者が入院中で、同ホテルへ移ってもらう人を調整中。


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