参道が軍用地に転用され、容易に参拝できないことから“幻の神社”ともいわれる「瀧神社」の第37回式年御開帳(4月4日)を記念した「桜苗木植樹祭」が15日、岡山県勝田郡奈義町滝本の同神社遙拝所と鎮守の森で行われ、地域の子どもや氏子らが未来に思いをはせながら苗を植えた。
遙拝所周辺では神社の振興を目的に以前から四季折々の花を植える活動を進めており、今回は33年に1度の御開帳の年でもあることから、次の世代を担う子どもたちの思い出づくりや郷土愛の醸成、伝統の継承も図ろうと滝本子供会が主体となって実施。計45人が参加した。
始めに遙拝所で神事が執り行われ、二宮祥宮司(72)は「本社の神様を大事にしてきた祖先たち、本社と森を守り続ける私たちの思いを、次代を担う子どもたちに託して古里が続いていくように願う」とあいさつ。参加者たちは玉串を捧げた後、鎮守の森に移動し、斜面にソメイヨシノの苗20本を植えていった。
子どもたちもスコップを手にして穴を掘り、苗木の根に土をかぶせて固めていくなど、積極的に行動する姿が見られた。作業の後は、ぜんざいと甘酒を口にしながら交流を深めた。
奈義小5年の岸本涼汰君(10)は「神社が未来へつながっていくようにと思いを込めて苗を植えた。大きく育ってきれいな花が咲くようにみんなで守っていきたい」と話していた。
