建具メーカーのイマガワが主催する「IMAGAWA施工例コンテスト2022」受賞作品

経済・産業
         

 建具メーカーのイマガワ(押入)が主催する「IMAGAWA施工例コンテスト2022」の受賞作品が決まった。5年目の今回は全国から約350の応募があり、住宅部門では初の津山市内の業者となる息吹木の家(東田辺)が最優秀賞を受賞。このほか和田デザイン事務所(下高倉西)が施設部門の優秀賞を受賞した。
 国産むく材と職人技術にこだわった建具製品で定評のある同社が、県北産材の利用促進と業界の活性化を目的に実施。エコハウス研究会理事長の丸谷博男氏が審査委員長を務めた。住宅、店舗、施設3部門で、素材の使用状況や設計、デザイン、建具とのマッチングなどの点から審査し、8点の受賞作品を決めた。
 息吹木の家が手掛けた家は、「二つの空間をつなぐ建具の選択とデザインは最も重要な空間の肝となる好例」とし、「LDKの右側の全面障子も大きな迫力と共に、和紙を通した光の柔らかさがあり、これも建具の効力」―などと評価された。
 同社取締役社長の志水亮介さん(36)は「家をつくる際は、お客様との対話を大切にしている。いかに外と中をつなげるかを一緒に考え、外との遮蔽(しゃへい)物に障子を使った。また地元産材にこだわりがあり、評価されたことをうれしく思っている」と述べた。
 イマガワの赤松洋一社長は「今回初めて3部門で行った。非常にレベルが高く、店舗や施設は、木材を使ったベンチマーク事例になったと思う。これからも自然と共生しながら暮らすための家づくりを工務店や大工さんたちと模索していきたい」と話した。
 息吹木の家と和田デザイン事務所をのぞく入賞者は次の通り。
 【住宅部門】▽優秀賞=吉住工務店(兵庫)、富田製材(岐阜)、野積建設(群馬)
 【店舗部門】▽最優秀賞=吉住工務店(兵庫)
 【施設部門】▽最優秀賞=吉田建築計画事務所(茨城)▽優秀賞=佐野建築設計室(千葉)
写真
IMAGAWA施工例コンテスト2022、住宅部門最優秀賞作品


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