山里に早春を告げるセツブンソウがそろそろ見ごろ。岡山県美作市南の群生地では、日ごとかれんな白い花が咲きそろい、愛好者の目を楽しませている。
キンポウゲ科の多年草で、山すそに広がる約40㌃を住民有志の「河会山野草を守る会」が管理し、例年並みに4日から開放。今は全体の半数ほどが開花しており、訪れた人たちは散策路を巡りながらゆっくりとめで、カメラやスマホで撮影している。
「春浅い寒さの中、りんと咲いた姿が愛らしい。ここは初めて来たが、思ったより広範囲に自生しており見事」と岡山市の原田満理子さん(68)。
同会の髙坂知行さん(87)は「昨年は一部をイノシシに食われる被害もあったが、今季もたくさん開花してくれた。来週がピークになるだろう」と話している。同群生地の開放時間は午前9時~午後4時。入園料200円。
問い合わせは、髙坂さん(☎090-1186-6863)。