津山藩主・森家菩提寺の本源寺(小田中)参道入り口で修復工事が進む総門の足場が撤去され、28日に門扉の取り付け作業が行われて迫力と風格漂う姿がよみがえった。完成は6月末の予定。
高麗門と呼ばれる形式で、江戸後期の築造とされる。老朽化のため傾き、瓦の落下など危険が指摘されていた。昨年8月末に着工し、門を全解体。松材が主体で、古い材を最大限残して傷んだ箇所は繕いを行って再生した。瓦はほぼ全て新調し、一部を控え屋根に使用して保存。しゃちと鬼瓦は欠けていた部分を修理し焼き直した。
国重要伝統的建造物群保存地区に選定されている城西地区の名所の一つである同寺。職人の巧みな技で修復された門の威容を住民らが見上げている。通行止めも解除された。
わきの袖塀を完成させて工事が完了する。華山義道住職は「津山の宝としてしっかり守っていきたい」と話している。
本源寺 総門の足場撤去