津山さくらまつり主会場の津山城(鶴山公園)のソメイヨシノが満開を迎えた。新型コロナ対策が行われる中、多くの花見客でにぎわっている。
市観光協会によると、七分咲きの初日の27日は9857人、雨に見舞われた28日2732人、満開の29日5295人、30日5325人と、4日間で計2万3209人が入園した。例年、各地から続々とやって来るバスは13台にとどまっている。
お城山全体が薄ピンクに染まる中、家族連れや友人グループ、カップルらが来園し、本丸から〝桜のじゅうたん〟を見下ろすなど絶景に歓声を上げている。大阪府枚方市から訪れた70代の女性3人は「友人にすすめられた津山城の桜が見たくて足を運んだ。石垣がとても立派だし、上から見ると眼下に桜の海が広がっているようでとてもきれいだった。また来たい」と満足そう。コロナ対策については「少人数で、なるべく会話を控えるなど自分たちなりに注意したい」と話した。
園内ではコロナ対策のため、飲酒、宴会、食べ歩きは禁止。弁当の持ち込みは可能だが、食事は少人数・短時間・黙食への協力を呼びかけている。3密対策として、グルメとステージイベントの会場を分けている。
鶴山館では「美作の観光と物産展」、土、日曜は「美作のご当地グルメ展」を開催している。3日午後7時からの「夜桜スペシャルステージ」では、市出身の和太鼓奏者・坂本雅幸さんとロックバンド「ザ・ブルーハーツ」の元ドラマー・梶原徹也さんが共演する。
午後6時から10時まで、モミジ谷で約2万5000球のイルミネーションとプロジェクター映像の「津山城ナリエ」。2〜4日の午後9時までは備中櫓(やぐら)の夜間特別開園を初めて行う。
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満開を迎えた津山城の桜