埼玉県川越市からの観光視察団が7、8日、津山市内を訪れた。同市政100周年記念事業「川越未来図」の一環で、ともに歴史かおる城下まちで”小江戸””小京都”と称される両市の観光未来図づくりを模索した。
川越市はコロナ前、年間約700万人の観光客があったが、現在は半減。特にその半分を占めていたインバウンド需要はほぼ皆無になった。そのようななか観光に関する包括的なパートナーを求め来津した。
「川越を英語が通じる街にする」プロジェクトに携わっていた津山市出身で米国松下電器会長CEOなどを務めた岩谷英昭さん(77)がコーディネート。視察団はNPO法人武蔵観研副会長の木所勝邦さん(77)、理事の一瀬要さん(69)、鈴木弘之さん(62)。
両市ともに城下町を有し、前橋松平家は結城秀康を家祖としていることから歴史的にも強いつながりがあることに着目し、津山城跡や城東地区を中心に視察。谷口圭三市長をはじめ商工・観光関係者らと意見交換した。
木所さんは「8月は1カ月間に津山の観光に関する放送がNHKをはじめ主要民放で報道され、首都圏でも話題になった。山々に囲まれ、出雲街道がはしる、まさに小京都。歴史文化の資産が眼前に広がる素晴らしいまち。ホルモンうどんの話も、B級グルメを超えて、日本の食肉文化がいかに芽生えたか、興味深かった。強い観光地づくりのヒントを期待している」と述べた。
同市制100周年記念事業・川越未来図は11月13日に発表会が開かれる。岩谷さんが「アメリカの小都市のまちづくり」をテーマに基調講演を行う。
写真
谷口市長と面会した川越市からの観光視察団
津山市長と埼玉県川越市観光視察団 川越市政100周年記念事業「川越未来図」
- 2022年9月14日
- 総合