津山高専=岡山県津山市=は、新型コロナウイルス感染予防対策に有効なフェースシールドを、所有する3Dプリンターを活用して製作している。
フレーム部分は3Dプリンター専用の樹脂でできており、柔軟性があり丈夫。シールドは市販の透明シートで、取り換えが可能になっており、繰り返し使える。
全国的に医療、介護福祉現場で絶対的個数が足りないとされている中、3Dプリンターを使用した卒業研究やコンテストで上位入賞した経験を生かそうと、学生が実習を兼ねて製作する計画を立てていた。しかし、同ウイルス感染拡大防止の観点から登校での学校再開のめどがたたないことから、方針を変更。総合理工学科の塩田祐久教授と機械工学科の加藤学准教授が製作にあたっている。
製作用データは大阪大学医学部が公表しているのを用い、独自に温度やスピードなどの調整をしながら5月中旬から製作開始。約1時間でフレーム部分一つを仕上げ、シールドシートをホチキス止めして完成させる。
これまでに作製したうち、40個を津山中央病院、津山市、美作大学に5日贈った。
塩田教授は「当面の間作製を続け、緊急性の高い方面へ提供を考えている」としている。
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津山高専が作製したフェースシールド
津山高専がコロナウイルス感染対策に有効なフェースシールドを3Dで製作/岡山・津山市
- 2020年6月6日
- 教育・保育・学校