老人の日(9月15日)に合わせ、新たに100歳を迎える岡山県新庄村の佐藤輝さんに、内閣総理大臣から祝い状と記念品(銀杯)が贈られた。小倉博俊村長が20日、伝達した。
佐藤さんは戦時中、衛生兵として従軍。フィリピンのルソン島で終戦を迎えた。復員後は車の免許を取得して運送業などに従事。ドライブが趣味で妻の速子さんとともに全国を旅した。3人の子どもに恵まれた。
佐藤さんは2013年から速子さんとケアサポート愛さんさん(同県津山市)に入居。おしどり夫婦として知られ、病弱な速子さんを18年に亡くすまで看病した。いまも掃除洗濯など身の回りのことはすべてこなし、パソコンで自叙伝を執筆している。長寿の秘訣は「のんきなこと。くよくよしないこと」。
小倉村長が佐藤さんを訪れ、「新庄の長寿のシンボル。長生きしてください」と述べ、祝い状と銀杯を手渡した。佐藤さんは「人生は夢のよう。良い夢だった」と語った。