東アジアで初開催となる「神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会」の女子走幅跳びT20(知的障害者クラス)に真庭市在住の川口梨央選手(21)が出場することが決まり、真庭市は久世の真庭市役所本庁舎で応援幕を掲げ、激励会を開いた。
川口選手は、昨年10月に中国・杭州市で開かれた「アジアパラ競技大会」でアジア圏内、国内で2位となる記録5.32メートルをたたき出し、出場権を獲得。2023年の世界ランクは11位タイで、世界パラ陸上での成績によっては7月にフランスで開かれる「パリ2024パラリンピック」への切符を手にできる可能性もあり、期待がかかる。
この日は、関係者約20人が集まる中、市職員が縦5メートル、幅0.9メートルの懸垂幕を掲揚。その後、応接室で開かれた激励会で川口選手は「最後まであきらめずに頑張り、今の自分の最高記録を伸ばしていきたい」と意気込みを語った。太田昇市長は「努力を重ねて活躍する姿は、多くの人に希望と勇気を与えている。全力を尽くして見事な成績を納めることを祈っている」と励まし、花束を手渡した。
現在、社会福祉法人・慶光会(柴田智宏理事長)が運営する障害者支援施設「グループハウスひるぜん」に居住し、NPO法人・かがやきプロジェクト(鳥取県倉吉市関金町)の浅田陽一コーチ(46)の指導のもと、倉吉市営陸上競技場で練習に励んでいる。浅田コーチは「基礎的な技術を高めるだけでなく、当日の心の持ち方も重要になる。しっかりサポートしていきたい」と話していた。
同大会は5月17~25日、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で午前9時から開催。約100カ国の選手約1300人が171種目で実力を競い合う。