特殊詐欺被害を未然に防いだとして美作署と同署管内防犯連合会は26日、奈義町上町川のファミリーマート奈義町店(小坂進オーナー)と店員の河野義乃さん、藤田能輝さんに感謝状を贈り、功績をたたえた。
同署によると12日、津山市内に住む70代の男性が店内で10万円分の電子マネーカードを購入しようとした際、河野さんが理由を尋ねると「パソコンに関するサービスの解約手続きで必要」と答えた。藤田さんは詐欺の可能性を疑い、思いとどまるように男性を説得。警察に通報した。このほか、勤務外だったスタッフも対応にあたったという。
感謝状の贈呈式が同店で行われ、松永雄一署長は「積極的な声かけが事件を防いだ」と礼を述べ、小坂オーナーら3人に賞状を手渡した。河野さんと藤田さんは「普段からお客さんとのコミュニケーションを大事にしていて、不自然な点に注意を払っている」「何かあれば、店員全員が行動するようにチームワークを徹底していたのが、防犯につながった」と話した。同店は過去に2回、同様の被害を防ぎ、感謝状を受け取っている。
美作署管内では、今年1〜3月の間、特殊詐欺が3件発生し、被害総額は約270万。「還付金にまつわるうそで誘う手口が非常に多い。電話があれば、詐欺だと疑い、一人で判断せずに家族や身近な人に相談を」と注意喚起している。
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感謝状を受け取るファミリーマート奈義町店の店員
美作署と同署管内防犯連合会 奈義町ファミリーマート店に感謝状
- 2022年4月27日
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