レベルは高校中級程度とされる実用英語技能検定(日本英語検定協会主催)準2級に、今春小学校1年生になる岡山県津山市西吉田の奥村優真君(6)が見事合格した。弟の遥大君(4)も4級に合格し、家庭でアニメは外国語版を楽しむなど兄弟そろって英語に親しんでいる。
優真君は、1月に美作大学=津山市=で行われた一次試験の筆記(75分間)とリスニング(約25分間)を受け、会話文の空所に適切な文や語句を補ったり、長文の内容に関する質問に答える4肢選択のほか、質問に対する自分の考えとその理由を英文で書くなどの難問を突破した。
今月、二次の面接形式のスピーキングテストに臨み、1年前3級を受験した時「面接は緊張した」と言っていた優真君だったが、今回は満点に。母親の久美子さん(37)は「間違っていても堂々としゃべり、コミュニケーションをとろうとする態度が認められたのでは。成長が見られた」とほほ笑む。
対策としては「過去問題集で、時間内に解けるよう繰り返し練習。幼くて理解できない難しい単語(例えば『弁解』など)は、イメージでとらえるようにしたが大変だった」と話す。
遥大君は、優真君が4級を獲得した年齢より5カ月早く合格した。
「これからのグローバルな時代に英語力は必要。私も夫もできないので、早いうちからインターネットの動画配信サイトで外国のアニメを流していた。2人とも最初は絵の動きに興味を持ち、次第に英会話の意味が分かるようになっていった」という。
現在、2人は別々の英会話教室に通い、外国人講師に個別レッスンも受けている。
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アニメの英語版を楽しむ優真君(手前)と遥大君
英検二級に小学一年生の奥村君が合格/岡山・津山市