岡山県津山市の向陽小学校の5年生30人が29日、津山市の田邑公民館で作州の伝統的な正月のしめ飾り作りにチャレンジした。
郷土愛醸成などを目的にした「向陽学」の一環で、「作州飾り」を長年手掛ける農業・中島昭治さん(80)、千恵子さん(76)夫妻=同所=らに指南。
児童たちは、わらをなう要領、2本の輪じめを独特な内向きに固定する仕上げ方を見聞きし、アドバイスを受けながら2束に分けたわらを撚(よ)り合わせていった。これをメガネ形の輪にして針金で留め、紅白の水引を付けて完成。
原本みゆさんは「繰り返してやるうちに思ったより撚りがかかり、けっこう上手にできた。お正月におじいちゃんの家に掛けたい。地元で作られているお飾りがこれからも残っていってほしい」と話した。