貴重なはく製や標本約2万点を所蔵する岡山県津山市山下の「つやま自然のふしぎ館」で夜の館内をめぐる第9回「ナイトミュージアム」が始まり、親子連れらが昼間とは違った動物たちの表情を眺めて楽しんでいる。13日まで。
アフリカ、南米、アジアなど世界各地に生息する哺乳類や爬虫類、鳥類、昆虫などが全15室に収められており、中には絶滅種も。初日は早速訪れた子どもたちが懐中電灯を手に、探検家気分で暗い部屋を巡った。
ディスプレイに明かりを当てると、敵を威嚇するかのように仁王立ちしたゴリラ、牙をむき出したライオン、羽を広げるワシなど、今にも動き出しそうな動物たちが浮かび上がり、「すごい迫力」と声をもらしていた。
倉敷市から訪れた小学6年の向川ふたばさん(11)は「暗い中、わずかな明かりを頼りに進むのはスリルがある。はく製が生きているかのように見えて驚いた。ユキヒョウなど普段みることのない動物がじっくり見られたのもよかった」と話していた。
期間中は、午後6時から9時まで開館(入館は8時半まで)。入館料は大人800円、小人(小中学生)600円、幼児(4、5歳)400円で、懐中電灯は持参する。
問い合わせは、同館(TEL:0868-22-3518)。