岡山県津山市で晩秋の風物詩になっている「伊勢大神楽」の一行が商店や民家などを巡り、家内安全、商売繁盛を祈念している。
伊勢に本拠地を置く山本長太夫さんら4人が3日に来津。「ピーヒャラ、トン、トン」と篠笛や手拍子の鐘、太鼓の囃子(はやし)の音に合わせて獅子が舞い、おかげにあやかろうと住民らが顔を出し、お札を求めていく。
5日は、鉄砲町を皮切りに茅町、田町、宮脇町などを巡った。このうち、田町の中島病院では職員が顔を出し、力強い舞を眺めながら祈願。「患者たちが1年元気で過ごせるようにと願った。お札は防災センターに飾る」と笑顔で話した。
巡業は三重県の伊勢神宮に参拝できない人のために始まったとされ、毎年西日本各地を回っている。
一行は20日間ほど市内に滞在し、その後は兵庫県に向かう予定。
