岡山県真庭市の市有宿泊施設「ホテル蒜山ヒルズ」の指定管理者・トラベルシリウス(湯原温泉)が経営不振を理由に3月末で運営から撤退する意向を示し、市は23日、市議会産業建設常任委員会に報告した。
同市との2期目の契約期間は2019年度から23年度までで、契約期間を4年残している。同社によると、暖冬による雪不足で正月三が日以降宿泊者はほとんどなく、新型コロナウイルスの影響が加わったことで決断。運営を始めた14年度から徐々に赤字幅が増し700万円を計上した年度もあったが、昨年度は300万円まで盛り返してきていたという。
同社は、湯原国際観光ホテル菊之湯など直営で5施設、せきがね湯命館=鳥取県倉吉市=など指定管理関係4施設を運営しており、池田博昭代表は「業務の縮小が必要になった。市などに迷惑をかけ、申し訳ない」。市は「今後の方針を、できるだけスピード感を持って決めていきたい」としている。
ホテル蒜山ヒルズは、旧八束村が1998年に開業。13年度まで同市出資の第三セクターが運営した。
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真庭市の「ホテル蒜山ヒルズ」
「ホテル蒜山ヒルズ」の指定管理者・トラベルシリウスが3月末で運営から撤退/岡山・真庭市