高田小学校=岡山県津山市下横野=の6年生12人が5日、上横野の上田手漉和紙工場で、地元の伝統的工芸品「横野和紙」による卒業証書作りに励んだ。
同工場7代目の和紙職人・上田康正さん(60)の指導を受けながら、児童たちは紙漉(す)きに挑戦。竹すが敷かれた「けた」と呼ばれる道具を、ミツマタとトロロアオイが原料の水が入った「漉き舟」の中に入れてすくい上げ、前後に揺らした。紙の厚さが均一になるよう真剣な表情で手を動かし、漉き上げていった。児童たちは「世界に1枚だけの卒業証書なので大切にしたい」「これからも横野和紙を守っていきたい」と話した。
来年3月19日に予定している卒業式で子どもたちに手渡される。
