岡山県津山市の「神代梅の里公園」で、新しく園長に猫のうめが任命された。美しい梅の花が咲き誇り、祭りが開かれる中、行楽客に愛きょうを振りまきながら”おもてなし”。「人懐っこくてかわいい」と人気を集めている。
うめは茶色の毛並みに黒いしま模様が入った小柄な雌。元は捨て猫で、昨年10月ごろに園内の駐車場に迷い込んでいたところ、同管理組合の前原啓志組合長(81)が発見した。車が止まるたびにまるで待ち人が来たかのように駈け寄って行く姿を見て、ほっとけなくなり保護したと言う。
名前は同園の花にちなんで命名。備中松山城(高梁市)の猫城主・さんじゅーろーのようにみなに愛される存在になってほしいと、今年3月1日付けで”辞令”が交付された。普段は売店前にいて、毛づくろいをしたり寝そべったりしながらのんびりと過ごしている。
岡山市から来た稲岡めぐみさんは頭をなでながら「さわっても怒らない優しい子。梅の花とうめちゃんに心が癒された」と笑顔で語った。前原組合長は「ぜひ、会いに来て、心温まる時間を過ごしてほしい」とPRしている。