森藩時代を語る会(髙山科子会長)の勉強会が21日、岡山県津山市戸川町の妙願寺本堂で開かれ、会員約20人が「児童福祉の父」と呼ばれる石井十次について学んだ。
宮崎県に生まれた十次は、明治20(1887)年に岡山孤児院を開設。明治35(1898)年には私立岡山孤児院尋常高等小学校を設立し、生涯で約3000人の孤児を受け入れるなど児童福祉に尽力した。
石井十次に学ぶ会の東森貢会長(73)=岡山市=が講演。会の設立経緯や十次の生き方について触れ、「十次のように人のためを思いながら誇り高く生きることで、世の中は必ず良くなっていく」と呼びかけた。
さらに髙山会長が、市内初の託児所となる津山町済生会託児所(のちの津山保育園)が、同寺の住職によって境内に開設されたことについても触れ、会員たちは熱心に耳を傾けていた。