岡山県津山市にある高野小学校のクライマー兄弟、江見昇真君(6年)と奏人君(4年)が、第4回小学生リードクライミング競技会「岸和田CANCANカップ2023」で、各出場クラスでともに4位に入った。全国クラスで戦っている昇真君の背中を追いかけてきた奏人君にとっては、初の快挙。「(表彰台に立てず)悔しいけれど、最高の気持ち。早くお兄ちゃんに追い付きたい」と笑顔で話した。
JMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)公認大会で、大阪府の岸和田カンカンベイサイドモールで行われた。全国から約150人が参加。昇真君のJユースA男子(5、6年)は38人が出場。予選を5位で通過し、決勝は3位の選手と同じ成績だったが予選のカウントバックで4位に。奏人君のJユースB男子(3、4年)は21人が出場。予選を3位で通過し、決勝は奇しくも昇真君と同じようにカウントバックで4位だった。
「お兄ちゃんに憧れて」奏人君は5歳のころから昇真君と活動を開始。県内外のジムに遠征し、自宅では父の敏明さんがガレージに自作したクライミングウォールを使った練習を重ねている。
全国ボルダリング小学生競技大会で4位に食い込むなど実績を積んでいる昇真君は根っからの負けず嫌い。憧れは、スポーツクライミング競技でパリ五輪に内定した安楽宙斗選手(16)で、「僕にもできると信じて頑張りたい」。奏人君のことを「努力家のすごい弟。ここまでくるとは思っていなかった」と話す。奏斗君は「一つ一つの大会を頑張るだけ。目標はお兄ちゃん」。兄弟で世界の高みを目指し切磋琢磨(せっさたくま)している。