津山郷土博物館の春季企画展「古い写真でみる津山の鉄道展」が山下の同館で開かれ、大正から昭和にかけて撮影された風情ある駅舎や鉄道の風景などが来館者の興味を引いている。5月9日まで。
江見写真館が所蔵する写真24枚と、博物館所蔵品や個人蔵などの関連資料29点を展示した。
写真では、1898(明治31)年に津山〜岡山間の鉄道が敷設された当時、津山駅と呼ばれていた津山口駅、1936(昭和11)年の姫津線(現姫新線)の全線開通を記念して鶴山公園で開催された産業振興博覧会の様子、同年に建設された扇形機関車庫と蒸気機関車を見学する津山高等女学校の生徒たち、1934(昭和9)年の室戸台風で大きな被害を受けた因美線など、歴史を物語るカットが並ぶ。関連資料では、津山駅や蒸気機関車などが描かれている津山市の鳥瞰図がひと際目を引く。中国鉄道路線略図や賃金表、二宮の松原の木を使ったと伝わる院庄駅の駅名看板などもあり、訪れた人たちは一点一点熱心に見入っている。
同博物館では「鉄道にまつわるありし日の津山を懐かしんでほしい。撮影場所が不明なものもあり、ご存知の方がいれば知らせてもらいたい」と話している。
入館料は一般300円、65歳以上・高校・大学200円。午前9時〜午後5時。休館は月曜、祝日の翌日。
問い合わせは、同館(☎224567)。
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鉄道にまつわる津山の写真が並ぶ企画展