「古い写真絵葉書から見た津山」展が岡山県津山市新魚町の市立図書館で開かれており、歴史を伝える風景の数々に来館者が興味深そうに見入っている。26日まで。
絵葉書を所蔵するのは、「新修津山市史民俗編」執筆者で、津山おくにじまん研究会代表の赤坂健太郎さん(瓜生原出身、岡山市在住)。赤坂さんが所蔵する絵葉書を同図書館がデータ化し、同館の公式「flickr(フリッカー)」(写真共有サービス)にも載せていることから、津山の歴史を多くの人に知ってもらおうと開催した。
展示コーナーに約30点をパネルにして並べた。津山城解体前の明治6年ごろに撮影した天守が残る城の全景、大正末の風情ある木橋の津山大橋、昭和初期の鶴山公園の満開の桜、多くの人でにぎわう昭和30年代の鶴山動物園、さまざまな店が連なり活気のある昭和40年代の元魚町商店街など、時代の変遷を感じさせる貴重な写真がずらりと並ぶ。訪れた人たちは、昔を懐かしむように一点一点じっくりと観賞している。
本紙でもさまざまな絵葉書を紹介している赤坂さんは「こうした展示は初めてで、これらの写真を通じてありし日の津山を感じてもらいたい」と話している。
また図書館にある郷土資料も展示している。
p
ありし日の津山の風景に見入る来館者