本年度「富はええとこじゃ写真コンテスト」(鏡野町富地区地域づくり協議会主催)の入賞作が決まり、最優秀賞に同町薪森原の野口貴子さん(36)撮影の「天空への願い」が選ばれた。
富地域でこの1年間に撮影した四季折々の風景や行事、動植物などを題材に募集し、町内外の14人から22点の応募があった。写真家の末澤雅彦さん(岡山県津山市在住)が審査し、入賞6点を選んだ。
野口さんは、のとろ温泉天空の湯(富西谷)で長女が七夕の短冊を飾り付けているシーンを撮影。手元を見つめる自然な表情としぐさが愛らしく、写真には季節感も漂う。初出品での受賞に「まさか自分の作品が選ばれるとは思わず驚いた」と喜びを語る。新型コロナウイルスの影響で大きなイベントが中止になる中、「富には日常の中にも美しい風景や見どころがあることを伝えたいと思った。コロナが落ち着いて再び地域で祭りなどが開かれ、多くの人にその魅力を知ってもらえることを願いたい」と話した。
協議会では28日から9月18日まで、竹田のペスタロッチ館で今年の応募全作品と過去の最優秀作品を一堂に展示する。
野口さんを除く入賞者は次の通り。(敬称略)
▽優秀賞=佐古里美(鏡野町)、石村瑠理(同)▽佳作=景山正男(岡山市)、妹島昇(真庭市)、井原初彦(同)
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最優秀賞に輝いた野口さんの作品「天空への願い」