「岸田吟香」ゆかりの寺に立て看板 除幕式を開催 QRコード付き仕様/岡山・津山市

祭事・神事・法要 除幕をして新たな看板の設置を祝う参加者=岡山県津山市で
除幕をして新たな看板の設置を祝う参加者=岡山県津山市で
         

 岸田吟香を語り継ぐ会(草地浩典会長)は14日、大篠の善應寺に、岸田吟香が14歳のとき私塾を開いたゆかりの寺であることを示す立て看板を贈った。

 岸田吟香(1833~1905)は大瀬毘(現美咲町栃原)生まれで幕末、明治期に新聞創刊、目薬開発など数多くの「日本初」となる先駆的な事業を成し遂げた傑人。

 アルミ製の約160センチの柱に、縦50センチ、横幅30センチと、縦20センチ、横幅15センチのプラスチック製の看板を縦に並べており、肖像画とともに、吟香は同寺で19歳で江戸に出るまで5年間にわたり村の若者に儒教の基本書である「四書五経」や日本の歴史書「日本外史」などを教えたことを紹介している。QRコード付き。

 式典には同会員と檀信徒ら計約30人が出席。除幕後、草地会長(82)=山北=が「吟香はここで教え、教えられ、人間力を身に付け、志を持ち江戸へ向かった。『ままよ』の気持ちで自由に生きた」とあいさつ。那波良晃住職(38)が「岸田吟香を通してより多くの人に津山を知ってもらうきっかけになれば」と礼を述べた。

除幕式に参加した「岸田吟香を語り継ぐ会」のメンバーら
除幕式に参加した「岸田吟香を語り継ぐ会」のメンバーら


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