岡山県津山市久米川南の圓光寺(田中優寛住職)で21日、「こども座禅会」が3日間の日程で始まり、地域の小学生や保護者らが集まり、清々しい気持ちで一日をスタートさせている。
20カ寺で組織する天台宗岡山教区第5部では、寺活プロジェクトの一環として、座禅を通して仏心を養うとともに世代を超えた交流、地域おこしにという声があり、十数年前にはスポーツ少年団の子どもたちを対象に座禅会をしていた同寺も賛同し、実施した。
初日は地域のお年寄りも含め19人が参加。田中住職から正しい姿勢や座り方、ストレッチの仕方を学び、「気が散らないように、初心者は呼吸の数をかぞえると良い」とアドバイスを受けた後、子どもたちはあぐらをかいて手で印を結び、静かに目を閉じた。凛(りん)とした空気の中、じっと動かず、ゆっくりと鼻で呼吸をしながら気持ちを落ち着かせて心身を整えていた。
この後、座禅にまつわる法話や夏休みの宿題や勉強に取り組む学習会などが開かれた。誠道小3年・大﨏佳子さん(8)と、いとこの同小2年・大﨏奈々美さん(7)は「心を空っぽにして息をしていたら不思議と気持ちがすっきりしてきた」「勉強も運動も頑張れそう」と話していた。