秋晴れのもと「ソーヤレ」元気いっぱいのかけ声「津山まつり」のフィナーレを飾る/岡山・津山市

祭事・神事・法要
         

「津山まつり」のフィナーレを飾る徳守神社=岡山県津山市宮脇町=と高野神社=津山市二宮=の例祭が23日開かれた。秋晴れの下、3年ぶりにだんじりの統一巡行が行われ、にぎやかな祭り囃子(ばやし)を響かせた。

 徳守はみこしの大神輿(みこし)の御巡幸は行わず、だんじり9台が神社前から統一行動。「ソーヤレ」と元気いっぱいのかけ声と鐘、太鼓を響かせながら国重要伝統的建造物群保存地区の城西地区などを巡り、催し会場の奴通り=津山市南新座=へ。大勢の観衆が見守る中、力強く疾走し入場した。

 会場では田町奴保存会の子ども奴が練習してきた毛やりさばきを披露し、津山高専の留学生たちも参加。続いて津山情緒保存会が優雅な手踊りで祭りに花を添えた。この後、だんじりは拍手に見送られながら、中心市街地方面へと次々に出発し威勢を見せた。

 元魚町だんじりに参加した近光京五君(13)=中学2年生=と、初めて鐘を担当した妹のさくらさん(12)=小学6年生=は「鐘を鳴らすのは少し緊張したけど、とても楽しかった。寺町を進むだんじりの景色がとても良かった」と話していた。

 にぎやかな祭り囃子を響かせるだんじり

 高野はだんじり5台が威勢よくまちを練り歩いた。

 二宮の同神社境内に勢ぞろい。もち投げ・菓子まきのあと、東へ向けて出発。「ソーヤレ」と子どもたちの元気な掛け声を響かせた。

 だんじりの統一巡行に先立ち神事が執り行われ、獅子舞や、地元の小学生による浦安の舞を奉納。続いて宇那堤森(うなでがもり)の御旅所まで「傘鉾(かさほこ)の御神幸」が行われた。

 小林幹夫総代長(83)は「コロナ対応とともに境内にだんじりを集合させるなど、新しい取り組みを行った。無事に開催できて皆最高に喜んでいる」と話していた。

5台のだんじりが威勢よく練った高野神社の秋祭り



>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG