「津山まつり」のフィナーレを飾る徳守神社(岡山県津山市宮脇町)の「徳守大祭」が27日に開かれ、黄金色に輝く大みこしとだんじり15台が威勢よく練り、秋深まる城下町を熱気で包んだ。
本殿で神事が行われた後、正午に御神幸祭が始まり、日本三大みこしの一つと言われる重さ約1トンのみこしが出発。氏子や県内外の有志ら約180人の担ぎ手が交代しながら「ワッショイ、ワッショイ」と進み、子どもたちも同じくみこしを担いで元気よく後に続いた。途中、雨に見舞われるも、歩みを止めずに勇ましく練り歩く姿に沿道にいる地域住民らは拍手や声援を送っていた。
だんじりは総勢約900人の曳(ひ)き手と乗り手が参加し、統一巡行を実施。鐘や太鼓の音に合わせて「ソーヤレ」というかけ声を響かせながら城西地区などを回った後、催し会場の奴通り(南新座)へ。アナウンスの紹介とともに曳き手たちが疾走して力強く入場し、会場を沸かせた。
福渡町のだんじりの乗り手となった中学3年生の榎本暖々さん(14)は「津山の伝統を感じるとてもすてきな祭りだと思う。この先もずっと残せるように頑張りたい。将来は曳き手になれたら」と笑顔で話していた。
さらに会場では津山鶴丸太鼓の演奏、津山情緒保存会の踊り、備州岡山城鉄砲隊の演武などがあり、田町奴行列の子どもたちによる巧みな毛やりさばきも観客たちを魅了した。
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