中学生硬式野球チーム「津山ボーイズ」の選手や保護者らが、新たに練習場として使用する岡山県久米郡美咲町営の丸山町民グラウンドを自前で整備している。土を敷き直したりする大がかりな作業で、7月までに完了する予定だ。
約20年前の発足以来、同じく町が運営する北部町民グラウンドを利用してきたが、公共施設の在り方が見直される中で今年4月、一般町有地に変更された。
丸山町民グラウンドには、バックネットが置かれ、ライト、レフトは90メートル、センターは100メートルほどの長さがあって練習は十分できる。ただ、周りのネットフェンスは高さや数が足りず、地面の土は雑草が生えるなどして状態が悪く、外野の周辺には木が生い茂っていた。道具を保管するコンテナやナイター設備もなかった。
これらを整備する費用はチームの手持ちや寄付金で工面し、全作業を選手や指導者、保護者、OBらチーム関係者で実施。作業6日目となる7日は、メンバー26人を含む約80人が参加し、木々の伐採やネットの設置などに汗を流した。
「思い出が残る練習場が使えなくなるのは寂しかったけど、ここまでやってくれる保護者やOBの期待に応えるために頑張る」と土井健心主将(北陵中3年)。近藤雅文代表、安藤久良監督は「関係者総出で整備することで、絆や団結力が一段と強くなるのではないか」と話した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で出場できる大会が減る中、ボーイズリーグ加盟クラブによる夏季選手権の県予選を今月下旬に控えている。
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切った木をトラックに積む選手たち
「津山ボーイズ」の選手や保護者らが自前で練習場を整備/岡山・津山市
- 2020年6月10日
- スポーツ