特別展「津山市友好交流都市出雲市・諫早市三市交流展」が、山下の津山郷土博物館で開かれている。市と提携を結ぶ出雲市(島根県)と諫早市(長崎県)の歴史文化を紹介し、来館者が貴重な品々に見入っている。29日まで。
広域市町村域の中核都市として類似点の多かった3市は、友好を深めともに発展しようと1981年、全国初の総合的な3都市間の縁組を結んだ。以来、職員派遣や各種団体の交流が続いている。交流展は2017年に出雲市で開かれ、津山市では初めて。
3階展示室に53点を並べた。出雲市からは、弥生時代の銅剣・銅鐸(どうたく)・銅矛の複製(原品は国宝)、大鎧(よろい)の名品である白糸縅鎧(しろいとおどしよろい)の複製(原品は国宝)、平安から江戸時代に作られた木造神像群、地域に茶の湯文化を根付かせた松平不昧像など。諫早市は、県指定文化財の御船行列図や佐賀藩内での出来事などを記した日記、市指定文化財の染付唐人龍踊文三段重(亀山焼)、近距離用の火砲・モルチール砲などが目を引く。
交流展示コーナーもあり、プロ野球の和田毅投手のアテネ五輪の日本代表銅メダル、俳優の役所広司さんと体操の内村航平選手の色紙などもある。
同館では「県指定文化財など貴重な資料が並んでおり、両市の歴史文化の一端を理解してもらい、さらなる交流を深める機会になれば」と話している。
展覧会の入館料(常設展と共通)は一般300円、65歳以上・高校・大学200円・小中学生は無料。また市内在住者は会期中、無料。午前9時〜午後5時。月曜休館。
問い合わせは、津山郷土博物館(☎224567)。
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貴重な品々に見入る来館者