高速・大容量通信規格「5G」を活用した教育や研究開発などを支援する拠点「津山市IoTラボ」(5G基地局)の本年度1回目のイベントがこのほど、岡山県津山市の津山工業高等専門学校で開かれ、参加者が地域課題を解決する最新機器に触れた。
同ラボは、市やNTTドコモ、同高専などで構成する「市IoTラボ委員会」が産学官連携の拠点として、校内の図書館・総合情報センター1階のオープンスペースに昨年2月に設置した。
学生や教員、地域企業、同委員会関係者ら約50人が参加。セミナーでは、ドコモビジネスソリューションズの久松知香さんが講演を行い、DXのメリットとして生産性向上や多様な働き方の実現、人手不足対策などを挙げた上で、農業や観光、福祉、教育分野での先進技術の活用事例を紹介した。
続いて5G機器の展示会。点群データの取得・処理・活用を支援して現場業務のDXを実現するものや、バーチャル教育などでも活用できる仮想空間の技術などがあり、参加者は興味津々で体験した。
このほか、9月26日に同高専の学生による地域課題解決アイデアコンテストを開催することを発表した。