「津山第九をうたう会」結成など津山の音楽界に大きく貢献した江見恭彦さん(享年90)を偲ぶ会(実行委主催)が10日、西苫田公民館=岡山県津山市小原=で開かれ、全国から集まった教え子や仲間ら約50人が功績をたたえ遺徳をしのんだ。
黙とうのあと、教え子や友人らが江見さんの優しい人柄や、「津山第九をうたう会」を結成した際のエピソードなどを披露した。スライドで音楽人生を振り返り、教え子らがフルートとピアノでピアソラの「オブリビオン」やショパンの「幻想即興曲」などを演奏。参加者全員で思い出の「大地譛頌」や「第九テーマ」を合唱し、最後に津山高校の校歌を高らかに歌い上げた。
開会に先立ち、実行委・秋山貴代表が「今日は江見先生にふさわしいぽかぽか陽気。10数年前に、僕が死んだら偲ぶ会をしてくれないかと言われ、その時が来てしまった。江見先生は私の道しるべ。遺志を引き継ぎ、頑張っていきたい」とあいさつした。