近年増加する飼育放棄や遺棄された犬の保護施設を作ろうと、岡山県津山市佐良山地区の有志らでつくるNPO法人・神南備山を考える会(出口隆正理事長)が準備を進めている。神南備山中の一方地内にある資材置き場を活用し、11月の開設を目指している。
交流のあるNPO法人・しあわせの種たち(岡山市)が捨てられた犬や猫の保護や里親探しの活動をしており、県北での受け皿作りの依頼に賛同。
津山口の藤澤節男副理事長宅で9日、準備会合があり、出席した役員ら4人が保健所や県動物愛護センターの許可を得た上で資金を募り、8月をめどに受入れ体制を整える計画を申し合わせた。さらに保護施設にする予定の藤澤副理事長所有の建築資材置き場を協力者の建築士らと視察し、設置するコンテナハウス、ドッグランなどのスペースを確認した。
出口理事長(70)=津山市一方=は「県南の保護施設はかなり手狭になっている。ペットのほか県北では山に捨てられる老いた猟犬もいて、保護の必要性を強く感じている。整備・運営にはかなりの費用が必要だが、企業や愛犬家らに支援を呼びかけ、クラウドファンディングでも資金を募りたい」としている。
問い合わせは、藤澤副理事長(TEL:090-3177-3943)。