「花の山寺」の愛称で知られる岡山県真庭市田原山上の普門寺で、シャクナゲが見ごろを迎え、ピンクや白色の気品あふれる姿が訪れた人を魅了している。30日まで楽しめるという。
同寺とその周辺には、国固有の「日本シャクナゲ」と西洋種計150株が植えられており、例年より約2週間早く開花した。このうち、参道の階段や本殿付近では、高野山(和歌山県)から譲り受けたと伝わる樹齢推定130年の日本固有種・ツクシシャクナゲなどが咲きそろい、境内を華やかに彩っている。参拝者は四方に枝を広げた高さ約4㍍の古木を見上げ、その貫録を愛(め)でていた。
同市多田の藪修二さん(75)は「これだけ見事なシャクナゲを見たのは初めて。新緑のモミジとのコントラストも美しい」と話していた。
寺周辺では「しゃくなげ祭り」が30日まで開かれており、主催の「上田むらおこしの会」をはじめ、市内外の飲食店や創作活動を行っている人たちが日替わりで出店。おいしい料理を提供したり、手作り小物やアート作品を販売したりしている。