「津山おくにじまん研究会」の第12回歴史探訪ウオーキングが10日、岡山県津山市の衆楽園と北町周辺で開かれ、会員や市民25人が散策を楽しみながら地域の歴史を学んだ。
赤坂健太郎代表が講師を務め、津山市役所東側の駐車場を出発。国名勝・衆楽園(旧津山藩別邸庭園)で赤坂さんは「築園当初は現在の3倍もの面積があり、周囲を堀で囲んでいた。西端は現在の津山商業高校の一帯、鶴山通りまでが範囲だった」と説明。参加した古老から昔の園の様子を聞いたりもした。
津山城北側の北町では「北門から東側は水のない堀が築かれていた。空堀の東端から南の山麓に向けて幅約25メートルの竪堀が1条掘られた。北門と竪堀との中間には出曲輪(でぐるわ)と呼ばれる突出した平坦地を構築していた」と述べた。参加者は古写真・古地図と今の風景を見比べながら、往時に思いをはせていた。