「姫新線でゆく親子で社会見学」が3日、岡山県真庭市勝山のJR中国勝山駅を出発点に開かれ、同市内の親子連れが鉄道にまつわる歴史を学びながらローカル線の魅力に触れた。
地域の高齢者や学生らの移動手段として重要な公共交通機関の存在の周知と利用促進を図り、真庭市が主催。小学生や保育・幼稚園児ら39人が参加し、JR中国勝山駅からJR津山駅まで乗車。車窓から見える景色を楽しんだ後、津山まなびの鉄道館や城東地区を観光した。
津山市大谷の津山まなびの鉄道館では、全問正解者にはプレゼントがもらえるクイズを実施。子どもたちは館内の展示を見ながら、用紙に書かれた問題を解いていた。また、D51形蒸気機関車の前で記念撮影をしたり、鉄道模型が並ぶジオラマを眺めたりして思い思いに過ごす家族もいた。
鉄道が好きだという木山小5年の市橋陸君(11)は「列車で津山市に来たことはあまりなく、新鮮な気持ち。列車の窓から見える景色がきれいだった」。母親の明子さん(50)は「観光列車に乗った気分で楽しめた。姫新線沿線には魅力的なスポットがたくさんあり、県北めぐりなどに活用するのも良い。路線存廃が取り上げられる中、残ってほしいと願っている」と話していた。