「IoT」による製造業の生産性向上を目指す実証事業の研修(中国経済産業局主催)が30日、山北の市役所東庁舎で開かれ、津山圏域の関連業者が製造ラインの可視化による業務改善の流れを体験した。
IoT(Internet of Things)は、様々なモノに通信機能を搭載してインターネットと連携させる技術。津山市が経済産業省の「地方版IoT推進ラボ」に選定されたのを受け、つやま産業支援センターが協力し、津山、美作市、鏡野町の8社から経営者や技術者16人が参加した。
IoTソリューションのシステムを手掛けるアイスマート・テクノロジーズ(愛知県)のコンサルタントが講師を務め、様々な業種で製造設備の出来高率や稼働率の測定、改善点の抽出に活用されている仕組みを説明。
2社1組で設備に見立てたボールを運ぶ小型装置に光電管センサーを取り付け、タブレット端末に接続して20回分のサイクルタイムや出来高率などを計測した。続いて落球や詰まりが発生する箇所を見つけ、改善パーツを付けた後のデータと比較し、それぞれ得た時間短縮などの効果を発表。
鶏卵自動選別機などを製造する共和機械(河面)技術部の村松祐貴さん(21)は「製品自体の機能アップを考える上で有効だと思う。上司に報告して導入を検討したい」と話した。
今回の参加したうちの2社では来年1~3月、現場実証の改善コンサルティングを実施する予定。
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IoTによる製造設備の改善を体験する参加者
「IoT」による製造業の生産性向上を目指す実証事業の研修
- 2020年12月2日
- 経済・産業