岡山県津山市内の木工関連企業5社による家具ブランド「TSUYAMA FURNITURE」の海外初出展報告会が23日、津山市役所であり、デンマークで先月開かれた世界のインテリアブランドが集うイベント「3Days Of Design」に出展した各社が手ごたえを語った。
同展示会はコペンハーゲンのギャラリーやショップ、カフェを会場に約400社が参加。TSUYAMA FURNITUREは、海外でデザインの評価を高めてブランド化につなげようと、カフェの一角に県北産のヒノキとスギ材でできた盆や鍋敷き、ナイフスタンドといったキッチン小物、空間を仕切るパーテーションなどを並べた。
報告会では、デザインを担当する京都のSEIKI DESIGN STUDIOの石井聖己代表が展示会の概要などについて説明。現地を訪問したイマガワ、すえ木工、松永建材店の3社が、家具を手入れしながら長年使い続ける北欧の文化や、出展した品が場に溶け込んでいる様子などについてふれた。
ヒノキやスギ材は、香り高く直線的な美しい木目や温もりが魅力の一方、広葉樹と比べて柔らかいため加工が難しく、傷がつきやすいという。松永真樹社長(49)は「日本人が良いと感じるものが北欧でも受け入れられている印象。時間をかけて認知度を高めたい」。
イマガワの赤松常務(41)は「加工技術を磨きながら今後の方向性を考えていく」と話していた。