「のれんの町」として景観をPRしている真庭市勝山の勝山町並み保存地区に、新たにのれんをかける建物が2軒加わり、16軒が新調した。27日に無料休憩所・顆山亭(同所)で披露された。
同地区では現在、約100軒がのれんをかけている。染織家の加納容子さん(75)=同所=が、家主や店主の要望に合った作品を約4カ月かけて一つ一つ制作する。
顆山亭で行われた「『のれん』をお渡しする式」では、住民グループ「かつやま町並み保存事業を応援する会」の行藤公典会長が「まちのにぎわいに貢献してくれるはず」とあいさつ。加納さんが一枚ずつデザインなどについて説明し、依頼者に手渡された。
新調した御前酒蔵元・辻本店の辻友子さんは「それぞれ可愛かったり格好良かったりと個性がある。訪れる人に楽しんでもらいたいし、私も歩くのが楽しみ」と話した。
制作費は計93万6000円で、市が半分を、同会も一部を補助した。3年ごとに更新するという。
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顆山亭で披露されたのれん
『のれん』をお渡しする式
- 2022年2月28日
- 歴史・文化