【ザ・作州人】医療法人「華城会」理事長 華房英樹さん

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ザ・作州人94
口は命の入り口、心の出口 医療法人「華城会」
理事長 華房英樹さん

 今年最初の 「ザ・作州人」 は年商5億と岡山県下で最大規模の総合歯科医療グループを率いる華房英樹さん(65)に登場していただいた。 開院当初の女性スタッフとのトラブルを肥やしに 「おもいやり」 と 「情熱」 で事業を拡大。 今後は歯科医療の枠を超え、 地域医療、 予防医療にも力を入れていく考えだ。
  ◆ ◆ ◆
 人はいつだってやり直すことができる。 エピソードを交えながら理路整然と半生を語る華房さんの”講話”を聞いていると、 この言葉が心に突き刺さり、 ストレートに実感することができた。
 スタッフ2人で開業した歯科医院はいまでは120人の大所帯になり、 1日に300人の患者さんを診察する。 年商5億は岡山では最大規模。 サクセスストーリーを聞かせてもらえるのだろうと、 のんびり構えていたらそうではなかった。
 30歳で岡山市南区に 「はなふさ歯科医院」 を華々しく開業。 しかし、 そこからしばらくは地獄をみることになる。
  「先生、 この医院には魔物がいます!」
 これは辞職する女性スタッフが涙ながらに訴えたもの。 平和に見えた職場が実はそうではなかった。 女性特有の人間関係に悩み、 華房さん自身もストレスで胃がボロボロになったこともある。
  「こっちは駆け出しの歯科医で、 彼女たちは百戦錬磨の歯科衛生士ですからね。 何とかしようとそのころ、 いろいろなセミナーに通いました」
 そこで気分一新し、 環境を変えようと丸刈りにしたり、 髪を金髪に染めたりしたこともあったが、 当然のように空回りしたと苦笑いした。
 職場が落ち着いたのは華房さんが言葉遣いに気をつけ、 感謝の思いを伝えるようになってからだそう。 「自分が変わらないと周りも変わりません」。
 いまでは目標設定シートを使って、 職場の思いをくみ取ったり、 キャリアアップにも尽力。 その一方で誕生日会を開いたり、 交換日記や 「ありがとう大賞」 を進呈するなどあの手この手のやり方で良好な関係を築き上げてきた。
 岡山・美咲町出身。 教師の父に厳しく育てられた。 津山高へは汽車通学。 「帰り道に喫茶店やパン屋さんに寄ったりするのが楽しみ。 勉強もがんばりました。 好きな人はいましたが、 男子クラス。 恋は実りませんでした」。
 そこから徳島大学歯学部へ進み、 その後は岡山の川崎医大付属病院で卒後研修を受けた。 そのとき、 医師と歯科医師の待遇の違いに劣等感を覚えたというが、 この経験がのちに歯科医療の枠を超え、 訪問診療や介護などの分野への事業拡大につながっていった。 いまでは医療法人 「華城会」 理事長として四つの歯科医院と一つの高齢者サービス施設を運営する。
  「患者さんに寄り添うことが一番。 そのためにはコミュニケーション能力が大切でカウンセリングルームなどを設けて対応にあたっています。 訪問診療を含め、 総合的にやろうと思うと、 スケールメリットは必要。 最終的なゴールとしては岡山県内の健康寿命を伸ばすことが使命です」
 マルチな才能を発揮し、 華房寛城として著した 『年商5億円の歯科医院がやっている女性スタッフとの良い関係の築き方』 は示唆に富んだ内容がビジネス本として高評価。 また、 岡山県倫理法人会の会長も務め、 多忙な日々を過ごしている。
 いまやコンビニより多いと言われる歯科医院。 激しい競争が予想される中、 華房さんは 「口は命の入り口、 心の出口」 をモットーに今後も岡山の医療に貢献していくつもりだ。
    (山本 智行)
◆華房英樹 (はなふさ
・ひでき) 1960年8月1日生まれ。 加美中から津山高を経て徳島大学歯学部。 30歳で岡山市南区に 「はなふさ歯科医院」 を開業し、 現在は医療法人 「華城会」 理事長として歯科医院と高齢者サービス施設を運営する。 華房寛城の名で著書も出し、 岡山県倫理法人会の会長も務める。 歯学博士。


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