岡山県津山市山方の髙山科子さんが、全国民生委員児童委員連合会の副会長に就任した。県内からの選出は初めて。
「委員のなり手不足は喫緊の重要課題。市町村や県と連携し、作州地域から元気な取り組みの輪を全国に広げていきたい」と抱負を語る。
津山高校を卒業後、大阪の東洋信用金庫に就職。その後秘書業務などを5年ほど学び、帰郷した。1995年に民生児童委員に初めて選出され、2017年から県民生委員児童委員協議会の会長、20年から同連合会の監事を務め、昨年12月から副会長。任期は3年。
「新任委員のフォローアップの実態を把握し、活動の環境整備や継続支援に力を入れる。昨年は1万5000人の欠員があった。年齢要件の引き上げも検討したい」。4月に発足する子ども家庭庁制度に合わせて、児童委員の制度や活動に一体性を持たせるよう、関係機関と協議する場も設けるという。
「幼少期から地域の人の温かさに触れて育ってきた。”済世の世、利他の心”を忘れず、身近な声を自治体や国に届け、苦しんでいる人の力になりたい」と思いを込める。
【県内から初!】髙山科子氏 全国民生委員児童委員連合会 副会長に就任 / 岡山県津山市