岡山県真庭市の建具メーカーの佐田建美は、県産材を使ったアタッシュケースを開発した。日本の伝統工芸「組子細工」を外観に施したほか、電源につなげば内部のLEDが明かりを放ち、インテリアとしても使用できる。
同市を含む県産のスギ、ヒノキなどを使用。組子は釘などを一切使わずに精緻な模様を生み出す技法で、同社の職人が手作業で丁寧に組み上げた。
本来は室内の建具にいられる装飾だが、佐田時信社長の「真庭の組子が世界を歩いたら楽しい」との発想から、〝持ち歩ける伝統工芸〟として開発。「アタッシュケース真庭」と名付け、森林資源が豊富な地元のPRにもつなげる。
縦36.5センチ、横47・5センチ、重さ4キロ。模様によって異なる5種類を作った。1個69万円(税込み)。現在、特許を出願中。12月中旬から東京ミッドタウンなどで展示する。販売も始める予定。