いつでもボタンの香り 寺院が「塗るお香」開発 僧侶が使う「塗香」で再現/岡山・津山市

歴史・文化 ボタンの花の精油などを調合した「塗るお香 牡丹の香り」
ボタンの花の精油などを調合した「塗るお香 牡丹の香り」
         

 岡山県津山市西寺町の愛染寺(豊福晃正住職)は、ボタンの花から抽出した精油などを使ったオリジナルの「塗るお香 牡丹の香り」を県外の業者と共同開発し、販売を始めた。

 

 同寺境内では希少種を中心に約130種のボタンを植栽しており、あでやかな大輪の甘い香りを、僧侶らが身を清めるために使う塗香(ずこう)で再現しようと考案。香川県高松市で仏具製造会社を経営する合香師の協力を得て完成した。

 

 ボタンの精油と、ビャクダン(白檀)、ケイヒ(桂皮)、チョウジ(丁子)など約10種の植物原料を微粉末にして調合。指先に付け、手の平でのばすと上品な芳香が広がる。同寺とホテル「ザ・シロヤマテラス津山別邸」でも扱い、2グラム入り(約100回分)800円。

 考案した住職の妻の陽子さんは「春のひと時しか楽しめない香りをいつも身近に感じられたらと思った。淡く甘い、優しいお香に仕上がっており、家庭でご仏前に用いたり、フレグランスのように身につけたり、リラックスしたい時にも使ってもらえたら」と話している。

 

 問い合わせは、同寺(☎ 0868-22-3059 )。


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