お盆用のリンドウの出荷が岡山県鏡野町で始まった。濃い青紫色に気品と涼感が漂う。
同町奥津地域は冷涼な気候を生かして1971年に栽培が始まった歴史ある産地。奥津花き生産組合のうち、リンドウは奥津のほか、上斎原や富、旧鏡野地域の11戸が手がける。
組合長を務める森浩介さん(48)はUターンした10年前に新規就農。「おかやま夢リンドウ」をメインに、「ホワイトベル」などを4ヘクタールで露地栽培する。長雨にも見舞われたが、順調に生育し品質は良好という。
JAを通して岡山市場に出荷。「濃い青色を作ることができるのが、奥津の生産組合の特徴。お盆に続いて彼岸にも飾ってもらいたい」と森さん。のとろ温泉に向かう途中の道路沿いに手作り直売所も設けている。