おかやまIT経営力大賞で山陽ロード工業が優秀賞受賞

経済・産業 おかやまIT経営力大賞で山陽ロード工業が優秀賞受賞
         

 構造物補修・補強、交通安全施設事業などの山陽ロード工業(下高倉西)が、優れたIT経営を実践する企業・団体を表彰する本年度「おかやまIT経営力大賞」(県経済団体連絡協議会などによる実行委主催)で、2位の「優秀賞」を受賞した。
 独自開発のウエブ会議システム・SRiChat(スリーチャット)と遠隔臨場システム・SRiChatPRO(スリーチャットプロ)を導入した。スリーチャットは1ライセンスで多数接続可能(最大50拠点)な、初心者でも簡単に扱える仕様。
 スリーチャットプロはこれまで監督職員が現地で立ち会いのもと行っていた臨場確認に代わり、映像データを用いて発注者の事務所と現場をリアルタイムで接続し、発注者が確認できる仕組み。頭部に装着できるカメラ付き端末やベルトで胸部に固定する専用のカメラも開発した。
 同社では遠隔地の現場の効率化に向けシステム開発を続けていたが、コロナ禍を機に5月に二つのシステムを完成させた。出張費など年間約1000万円のコスト削減を見込んでいる。来年1月から全国へ販売予定。企画・開発担当の堀内誠さん(43)は「IT機器の操作が苦手な方でも分かりやすい親切設計を目指した」と話す。
 秋田英次社長(46)は「建設業がITに取り組むのは不可能だと思われていたが、産業として進歩する必要がある。受賞は業界全体の底上げにつながると喜んでいる」と述べた。
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表彰盾を手にする秋田社長(右)とウエアラブル端末を装着した堀内さん


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