おむつの「サブスク」 県内公立保育園では初導入 保護者の負担減へ/岡山・奈義町

教育・保育・学校 署名を交わした奥町長と石橋代表取締役社長(右)
署名を交わした奥町長と石橋代表取締役社長(右)
         

 岡山県勝田郡奈義町は東京都のコンサルティング商社・ブリッジウェルの協力により、奈義保育園(118人)の園児が使うおむつのサブスクリプション(サブスク)サービスを試験的に導入した。県内の公立保育園では初めて。これに伴い両者は4日、災害時に救援物資として提供する支援協定も結んだ。

 園で使用しているおむつは今まで保護者が用意していたが、同サービスの導入により、月額2410円でおしりふき(ウェットティシュ)も付けて制限なく利用できるようになる。月単位で申し込み、解約も可能。9、10月は対象の0〜3歳児80人が無料でサービスを利用できる。発注・管理は保育園が一括で行い、災害時には町全体や近隣に対して在庫を無償で提供する。

 調印式が町役場で行われ、奥正親町長(64)と同社の石橋真彦社長(33)は協定書に署名をした。奥町長は「町にはドラッグストアが無く、おむつが手に入りにくい。サブスクは保護者たちの負担を減らすのにありがたいサービスで、非常時に支援をいただけるのは心強く思う」と述べた。

 石橋社長は「自社のサービスを生かして自治体に貢献できることをうれしく思う。有事の際には物資の供給がままならなくなる。普段のストックを有効的に活用してほしい」と話している。

園児たちに提供を始めたおむつとおしりふき
園児たちに提供を始めたおむつとおしりふき


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