20日は二十四節気の「大寒」。1年で最も寒さが厳しいころとされるが、暖冬傾向が続いている。
清酒「作州武蔵」などで知られる岡山県津山市一宮の難波酒造では、高級酒の寒仕込みが最盛期を迎えた。酒蔵に甘い香りが漂う中、杜氏(とうじ)が早朝から作業。適温に冷ました蒸し米を、水と麹(こうじ)、酵母が入った大型のタンクに送り込み、長柄の櫂(かい)を使って丹念にかき混ぜる。
「冬は雑菌が少なく、低温で発酵させるため、きめの細かい最高品質の酒ができます」と難波秀之専務。2月23~25日には恒例の「蔵開き」を開催する。