岡山県津山市の弥生の里文化財センターで企画展「土で作られた生き物たち」が開かれ、発掘調査で見つかった、ちょっと変わった遺物の数々を紹介している。
弥生時代から江戸時代まで、生き物を表現した土製品約30点を公開。初展示となる宮尾遺跡で出土の土馬をはじめ、人の顔をかたどった弥生時代の土器、甲冑(かっちゅう)を着用した武人の埴輪(はにわ)、巫女(みこ)やニワトリなどを解説パネルとともに展示している。
津山城関連では、津山藩主・森家の家紋に登場する鶴が付けられていた鬼瓦の一部、軒平瓦にあしらわれたウサギ、つまみが亀になっている土瓶のふたなど、普段近くで目にすることにない展示品が並び、興味深い。
今回の企画展は、中学生の職場体験として、中道中が展示物を見やすくするための台を作り、津山東中が解説パネルの掲示作業を行った。
会期は来年5月10日まで。