徳守神社宮司
牧宗司さん
「神社とは人の心の活力の源になり、その源が大きいほど地域も活性化すると感じている。多くの人が訪れ、氏子の皆さんに誇ってもらえるよう、歴史文化や魅力を内外に発信していきたい」。
代々神職の家系。兵庫県西宮市出身で大学卒業後、商売繁盛の神様「えべっさん」で知られる西宮神社で修業。その後実家がある真庭、津山を中心とした神社で経験を積んだ。「各社の伝統や神職の価値観に触れる中で岡山県北の神主としての誇りを持つようになった」。
徳守神社は初代津山藩主・森忠政が津山城を築くにあたり、現遷座地に移し城下の総鎮守とした。日本三大神輿でも知られ、市内最大の氏子数を誇る。
禰宜を経て福田景門宮司の後任として昨年7月1日付で宮司に就任。「私に志をくれた景門先生の意志を継ぎ、その恩返しを」と語る。禰宜時代は、西宮神社で学んだノウハウを生かしてホームページを開設するなど情報発信を強化。境内を幻想的な明かりで彩る「万燈籠」などの新たな試みに挑戦してきた。
約400年前に作られた神号額をかつての姿に修復。金箔を使って仕上げ、昨年秋に拝殿に掲げた。「将来、社殿に施された彫刻を建造当時の美しい極彩色に戻したい。それに向けた道すじを私の代で作ることができれば」。
プロフィル
妻、長女、次女と東一宮に暮らす。43歳。